ハネウェル、航空宇宙事業分離を検討 エリオットが分社化圧力
12月16日、米重工業大手ハネウェルは航空宇宙事業の分離を検討していると明らかにした。写真はアリゾナ州フェニックスの同社航空宇宙事業の工場で2016年9月撮影(2024年 ロイター/Alwyn Scott)
Shivansh Tiwary
[16日 ロイター] - 米重工業大手ハネウェルは16日、航空宇宙事業の分離を検討していると明らかにした。ハネウェルに対しては、物言う株主のエリオット・インベストメント・マネジメントが分社化を進めるよう要求している。
米国で数少なくなった複合企業の形態を残すハネウェルは今年、ビマル・カプール最高経営責任者(CEO)の下でオートメーション・航空・エネルギー分野に経営資源を集中し、それ以外の事業を切り離す動きを推進してきた。
しかし株価は低迷が続き、50億ドル強相当の株式を取得したエリオットから、航空宇宙とオートメーションを本体から分離するよう圧力をかけられている。
こうした中でハネウェルは、取締役会が戦略的代替策の見直し作業で「大きく前進」したと説明。第4・四半期決算公表時に最新状況を提示すると付け加えた。ハネウェルの第4・四半期決算は通常、1月最終週に発表される。
エリオットは「ビマル(カプール氏)と彼のチームが主導するポートフォリオの変革はハネウェルにとって正しい道筋だと信じており、戦略的代替策見直しが完了するのを楽しみにしている。ハネウェルが企業価値を完全に現実化する上で必要な措置を講じるのを支援する」とコメントし、今回の動きを歓迎する姿勢を示した。
ハネウェルの航空宇宙事業は1―9月の売上高が114億7000万ドルと全収入の約4割を占める最大の部門。ボーイングやエアバスなどが顧客で、アナリストによると評価額は900億―1200億ドルに達する可能性がある。
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