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米国株式市場=ナスダック最高値更新・ダウは8日続落、FOMC控え

2024年12月17日(火)06時47分

米国株式市場ではナスダック総合が過去最高値を更新し、S&P総合500種も上昇して取引を終えた。2019年4月撮影(2024年 ロイター/Peter Nicholls)

Chuck Mikolajczak

[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場ではナスダック総合が過去最高値を更新し、S&P総合500種も上昇して取引を終えた。一方、ダウ工業株30種は8営業日連続で下落し、2018年6月以来最長の続落となった。

市場は最新の経済指標を注視しつつ、週内に開かれる今年最後の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利の行方を見極めようとしている。

CMEのフェドウオッチによると、市場は17─18日のFOMCで25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われる確率を95.4%とほぼ完全に織り込んでいる。

CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「先週はやや売られ過ぎた可能性がある。米連邦準備理事会(FRB)が18日に利下げを発表する可能性がほぼ100%とみられる中、残る唯一の問題はどのようなガイダンスが示されるかだ」と指摘。

その上で「タカ派的な利下げになる可能性が高く、FRBは金利を引き下げつつ、データ次第の姿勢を示す見通しで、来年の利下げ回数は予想より少なくなる可能性がある」と述べた。

米S&Pグローバルがこの日発表した12月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は48.3と、前月の49.7から低下した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は49.8だった。

市場はFRBの金利発表を前に17日の小売統計に注目している。

大型グロース(成長)株の多くが買われ、アルファベットが3.6%高、テスラが6.1%高で通信サービスと一般消費財セクターを押し上げた。ウェドブッシュ・セキュリティーズはテスラの目標株価を515ドルに引き上げた。

ハネウェル・インターナショナルは3.7%上昇。航空宇宙事業の分離を検討していると発表したことを受けた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.27対1の比率で上回った。ナスダックでは1.05対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は約153億3000万株。直近20営業日の平均は140億4000万株。

  終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 43717. -110. -0. 43825. 43951. 43686.

48 58 25 76 58 85

前営業日終値 43828.            

06

ナスダック総合 20173. +247. +1. 20016. 20204. 19988.

89 17 24 12 58 12

前営業日終値 19926.            

72

S&P総合500 6074.0 +22.9 +0. 6063.7 6085.1 6059.1

種 8 9 38 9 9 4

前営業日終値 6051.0            

9

ダウ輸送株20種 16580. -131. -0.      

23 20 79

ダウ公共株15種 995.86 -7.79 -0.      

78

フィラデルフィア 5256.0 +106. +2.      

半導体 6 28 06

VIX指数 14.69 +0.88 +6.      

37

S&P一般消費財 1954.2 +33.5 +1.      

0 0 74

S&P素材 554.31 -5.48 -0.      

98

S&P工業 1159.6 +0.87 +0.      

7 08

S&P主要消費財 884.83 -3.23 -0.      

36

S&P金融 820.41 -0.32 -0.      

04

S&P不動産 265.94 -1.61 -0.      

60

S&Pエネルギー 661.88 -14.8 -2.      

0 19

S&Pヘルスケア 1618.7 -20.4 -1.      

1 7 25

S&P通信サービ 356.57 +4.54 +1.      

ス 29

S&P情報技術 4751.1 +47.3 +1.      

1 1 01

S&P公益事業 388.56 -3.23 -0.      

83

NYSE出来高 8.59億株          

シカゴ日経先物3 ドル建て 39745 + 大阪比  

月限 285

シカゴ日経先物3 円建て 39625 + 大阪比  

月限 165

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