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ECB理事会、一部が0.50%利下げ提案 米関税を懸念=関係者

2024年12月13日(金)03時04分

欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で0.25%ポイントの利下げを決定したが、一部の当局者が0.50%ポイントの利下げを提案したことが、複数の関係者の話で分かった。9月撮影(2024年 ロイター/Jana Rodenbusch)

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で0.25%ポイントの利下げを決定したが、一部の当局者が0.50%ポイントの利下げを提案したことが、複数の関係者の話で分かった。米国のトランプ次期政権が導入する可能性のある関税措置が経済成長の足かせになるとの懸念が背景という。

関係筋によると、26人の理事会メンバーのうち、5人程度が0.50%ポイントの利下げを提案。米国のトランプ次期政権が欧州連合(EU)に対する新たな関税措置を導入すれば、来年の経済成長率が下押しされる可能性があると指摘した。ただ、現在の不確実な状況下で性急な決定を下すことへの抵抗感が強い中、譲歩したという。

この件に関してECB報道官はコメントを控えている。

ラガルド総裁は理事会後の記者会見で、今回の決定は全会一致だったと強調。ECBが公表した新たな経済予測には、すでに導入されている関税措置以外のものは反映されていないと述べた。

ロイター
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