ニュース速報
ビジネス

日経平均は4日続伸、一時4万円台回復 半導体株しっかり

2024年12月12日(木)16時02分

 12月12日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比476円91銭高の3万9849円14銭と、4日続伸した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比476円91銭高の3万9849円14銭と、4日続伸した。前日の米ハイテク株高や為替の円安基調を背景に半導体株や主力株が堅調で、日経平均は約2カ月ぶりに一時、節目の4万円台を回復した。ただ、大台では上値の重さが意識され伸び悩んだ。

日経平均は前営業日比477円高と大幅高でスタートし、じりじりと上げ幅を拡大。前場中盤には719円高の4万0091円55銭まで上昇した。前日の米市場では、消費者物価指数(CPI)の結果を受けて12月の利下げ観測が高まりハイテク株が上昇。その流れを引き継いで、半導体関連や主力株が買われた。

ただ、4万円台乗せでは上値は重く、後場後半に為替が円安方向に振れると歩調を合わせるようにじり高となったが、大引けにかけてはやや上げ幅を縮小した。

レンジ相場が続く中、丸三証券・投資情報部長、丸田知宏氏は「3万9000円台半ばくらいでショートの売りを仕掛けていた投資家も少なからずいたとみられるが、日本株が意外と底堅いことからメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に買い戻しが入ったのではないか」と指摘する。ただ、「海外勢の腰の入った資金流入がないと、なかなかレンジを上抜けるのは難しそうだ」という。

TOPIXは0.86%高の2773.03ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.86%高の1427.15ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆4089億5800万円だった。東証33業種では、鉄鋼、金属製品以外の31業種が値上がり。石油・石炭製品、サービス、電気機器などの上昇が目立った。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.48%高の641.64ポイントと、反発した。

きょうグロース市場に新規上場したユカリアは公開価格を8.01%下回る975円で初値を付け、981円の高値で取引を終えた。

個別では、アドバンテストが5%超高、ソフトバンクグループが1%超高、東京エレクトロンが小幅高だった。ディー・エヌ・エー、スズキも堅調。主力のトヨタ自動車は1%超高。

一方、SUMCO、日産自動車は2%超安、太陽誘電は1%超安で軟調。

プライム市場の騰落数は、値上がり1053銘柄(64%)に対し、値下がりが528銘柄(32%)、変わらずが63銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

24年度補正予算案、衆院を通過

ワールド

インド太平洋の米軍飛行場、中国の攻撃に脆弱=報告書

ワールド

インド、鉄鋼セーフガード関税検討 中国念頭

ワールド

台湾高官が訪米、トランプ氏政権移行チーム関係者と会
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国 戒厳令の夜
特集:韓国 戒厳令の夜
2024年12月17日号(12/10発売)

世界を驚かせた「暮令朝改」クーデター。尹錫悦大統領は何を間違えたのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 4
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 5
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 6
    ノーベル文学賞受賞ハン・ガン「死者が生きている人を…
  • 7
    韓国大統領の暴走を止めたのは、「エリート」たちの…
  • 8
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 9
    「糖尿病の人はアルツハイマー病になりやすい」は嘘…
  • 10
    プロ投資家の目で見ると...物流の2024年問題の裏で成…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 4
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 5
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 6
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 9
    朝晩にロシア国歌を斉唱、残りの時間は「拷問」だっ…
  • 10
    人が滞在するのは3時間が限界...危険すぎる「放射能…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 9
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中