韓国・現代自動車と北京汽車、中国合弁に11億ドル投資で合意

　１２月１１日、韓国の現代自動車と北京汽車集団（ＢＡＩＣ）は中国で現代自動車の車両を生産・販売している両社の合弁会社に１１億ドルを投資することで合意した。北京で２０１９年撮影（２０２４年　ロイター／Jason Lee）

[上海 １１日 ロイター] - 韓国の現代自動車と中国国有自動車大手の北京汽車集団（ＢＡＩＣ）は１１日、中国で現代自動車の車両を生産・販売している両社の合弁会社に１１億ドルを投資することで合意した。ＢＡＩＣが声明を発表した。

現代自動車は中国で販売が落ち込んでいるほか、２０１８年以降は比亜迪（ＢＹＤ）など中国勢に市場シェアを奪われているが、それでも中国市場に今後も関与する方針であることが浮き彫りになった。

現代自動車の昨年の中国での年間販売台数は、ピークだった２０１６年の５分の１近くの２４万９０００台に落ち込み、両社の合弁会社「北京現代」は中国国内にある４つの工場のうち２つを閉鎖した。

ＢＡＩＣが当局に提出した資料によると、投資は両社が折半し、合弁事業の登記資本金は４０億７４００万ドルに膨らむ。ＢＡＩＣは合弁会社の経営戦略について、中国の消費者のニーズに合わせた製品を増やす一方、海外への輸出を拡大すると説明した。

中国自動車工業会(ＣＡＡＭ)のデータによると、北京現代の今年１─９月の販売台数は１３万６４６０台で、そのほぼ全てがガソリン車。輸出は３万４１７９台だった。

中国の自動車市場は純粋な電気自動車（ＥＶ）とプラグインハイブリッド車（ＰＨＶ）が半分強を占めるが、現代自動車は今のところ中国でこうしたモデルを販売していない。