GM、中国事業で50億ドル超の損失計上へ リストラや評価減で
12月4日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、中国合弁事業について総額50億ドル超の損失を計上すると発表した。上海で2022年撮影(2024年 ロイター/Aly Song)
Nora Eckert
[デトロイト 4日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は4日、中国合弁事業について総額50億ドル超の損失を計上すると発表した。
工場閉鎖や資産最適化などのリストラに伴う損失が26億─29億ドル、合弁事業の価値減損が27億ドル。大半は第4・四半期決算に盛り込み、純利益の押し下げにつながるが、調整後利益には影響しないと見込んでいる。
GMの中国事業はかつて収益源の1つだった。しかし現在は、中国政府の補助金などで体力を強化した地元メーカーとの競争で苦戦を強いられ、赤字が続いている。
ポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は、合弁事業のリストラは最終段階に入っており、来年中の黒字化を目指すと説明。追加資金の投入なしでリストラは可能だと信じていると付け加えた。
これまでリストラの詳細については明らかにされていない。
中国事業立て直しを進めるメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は10月、販売店の大幅な在庫圧縮と売り上げ・市場シェアの緩やかな改善が年末までに期待できると語っていた。
GMは中国で上海汽車集団(SAIC)との合弁を通じて「ビュイック」「シボレー」「キャデラック」を生産している。