ニュース速報
ビジネス

GM、中国事業で50億ドル超の損失計上へ リストラや評価減で

2024年12月05日(木)08時08分

 12月4日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、中国合弁事業について総額50億ドル超の損失を計上すると発表した。上海で2022年撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

Nora Eckert

[デトロイト 4日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は4日、中国合弁事業について総額50億ドル超の損失を計上すると発表した。

工場閉鎖や資産最適化などのリストラに伴う損失が26億─29億ドル、合弁事業の価値減損が27億ドル。大半は第4・四半期決算に盛り込み、純利益の押し下げにつながるが、調整後利益には影響しないと見込んでいる。

GMの中国事業はかつて収益源の1つだった。しかし現在は、中国政府の補助金などで体力を強化した地元メーカーとの競争で苦戦を強いられ、赤字が続いている。

ポール・ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は、合弁事業のリストラは最終段階に入っており、来年中の黒字化を目指すと説明。追加資金の投入なしでリストラは可能だと信じていると付け加えた。

これまでリストラの詳細については明らかにされていない。

中国事業立て直しを進めるメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は10月、販売店の大幅な在庫圧縮と売り上げ・市場シェアの緩やかな改善が年末までに期待できると語っていた。

GMは中国で上海汽車集団(SAIC)との合弁を通じて「ビュイック」「シボレー」「キャデラック」を生産している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EU、TikTokにルーマニア選挙データ保存命令 

ワールド

再送-イスラエルのガザ攻撃は「ジェノサイド」、アム

ワールド

トルコ大統領、国連総長と電話会談 「シリア紛争は新

ビジネス

米新規失業保険申請は9000件増の22.4万件、緩
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
特集:サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦
2024年12月10日号(12/ 3発売)

地域から地球を救う11のチャレンジと、JO1のメンバーが語る「環境のためできること」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社員にはなりにくい」中年自衛官に待ち受ける厳しい現実
  • 2
    100年で1.8mの表土が消失...フロリダの大地を救うのは「米作り」? 鳥たちも集まって一石三鳥
  • 3
    ついに刑事告発された、斎藤知事のPR会社は「クロ」なのか?
  • 4
    肌を若く保つコツはありますか?...和田秀樹医師に聞…
  • 5
    「冗談かと思った」...人気ビーチで目撃されたのは「…
  • 6
    放射能汚染がウクライナ戦争を終わらせる──プーチン…
  • 7
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 8
    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    電車の遅延が減る? AIカメラで豪雨対策...JR武蔵野…
  • 1
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 2
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 3
    健康体の40代男性が突然「心筋梗塞」に...マラソンや筋トレなどハードトレーニングをする人が「陥るワナ」とは
  • 4
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 5
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で…
  • 6
    NewJeansの契約解除はミン・ヒジンの指示? 投資説な…
  • 7
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 8
    国防に尽くした先に...「54歳で定年、退職後も正規社…
  • 9
    「すぐ消える」という説明を信じて女性が入れた「最…
  • 10
    白昼のビーチに「クラスター子弾の雨」が降る瞬間...…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 9
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 10
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中