世界防衛産業、23年の上位100社売上高は4.2%増=シンクタンク
スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は12月2日、世界の防衛産業に関する調査結果を公表した。トップ100社の2023年の売上高は4.2%増の6320億ドルだった。写真はロッキード・マーチン製ミサイルランチャー、M299。10月14日、ワシントンのコンベンションセンターで撮影(2024年 ロイター/Nathan Howard)
[ストックホルム 2日 ロイター] - スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は2日、世界の防衛産業に関する調査結果を公表した。トップ100社の2023年の売上高は4.2%増の6320億ドルだった。
国別にみると、米企業の売上高は前年比2.5%増の3170億ドルだった。ただ、市場をリードするロッキード・マーチンとRTXの売上高は小幅減少した。
22年の武器売上高は3.5%減少していた。この減少についてSIPRIは、労働力不足やサプライチェーン(供給網)の混乱、コスト増により、ロシアのウクライナ侵攻による需要増加に多くの企業が対応しにくい状況になったと分析した。
ロシアを除く欧州企業の23年売上高は1330億ドルとほぼ横ばいだったが、受注は急増した。
SIPRIは「ガザやウクライナでの戦争、東アジアでの緊張の高まり、他の地域における再軍備計画に関連した新たな需要により、小規模生産業者の方が効率的に対応している」と指摘した。