レミー・コアントロー、米国不振で減収予想 経費削減で高関税吸収
11月28日、仏酒類メーカー、レミー・コアントローは、米国市場の回復が鈍いことを理由に、通期売上高が市場予想以上の減少になると予想した。パリで2019年撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)
Dominique Vidalon Emma Rumney
[パリ/ロンドン 28日 ロイター] - 仏酒類メーカー、レミー・コアントローは28日、米国市場の回復が鈍いことを理由に、通期売上高が市場予想以上の減少になると予想した。
2025年3月期の売上高を15─18%減少と予想した。LSEGのアナリスト予想コンセンサスは10.6%減少だった。
米国では高金利やインフレで蒸留酒の需要が低迷、レミーは10月に今年の売り上げ回復を断念した。
上期の営業利益(既存事業ベース)は17.6%減。アナリスト予想は20.6%減だった。
トランプ次期米大統領は、欧州などからの輸入品に10%の追加関税を課すと表明している。エリック・バラ最高経営責任者(CEO)は主にコスト削減を通じて米国の追加関税に対応可能だと説明した。
バラ氏は、米国の10%の追加関税はマイナスの影響が出るものの、現在中国が課す関税ほど深刻ではないと述べた。
欧州連合(EU)の中国製電気自動車(EV)への追加関税への対抗措置として中国は欧州産ブランデーに暫定で最大40%の関税を課した。
バラ氏は米関税の影響を相殺するために経費削減と利益率の最適化に注力すると述べる一方で値上げする可能性を示唆した。