独インフレ率、11月は前年比2.4% コアインフレ率伸び加速
ドイツ連邦統計庁が28日発表した11月の消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比2.4%上昇した。2020年3月撮影(2024年 ロイター/Michele Tantussi)
Maria Martinez
[ベルリン 28日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が28日発表した11月の消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前年同月比2.4%上昇した。前月の2.4%と同水準だった。
アナリスト予想の2.6%上昇は下回った。エネルギー価格が3.7%下落する一方、食料品が1.8%上昇した。
変動が激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は3.0%上昇。前月の2.9%から伸びが加速した。
INGのマクロ部門グローバル責任者、カーステン・ブレゼスキ氏は、賃金が上昇する一方でエネルギー価格の下落効果が薄れていくことから、インフレは高止まりするとの見通しを示した。
ZEW経済研究所のフリードリヒ・ハイネマン氏は、来年2月23日の総選挙を前に、食品価格の上昇によりインフレ高止まりが懸念され、消費者の間に不透明感が生じていると指摘。「米国では、インフレがポピュリスト候補を利する結果となった。ドイツでも同様のことが起きる可能性は否定できない」と述べた。