独VW、中国新疆工場売却で合意 上海汽車との提携延長=関係筋
11月27日、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、中国新疆ウイグル自治区にある上海汽車(SAIC)との合弁工場を上海政府傘下企業に売却することで合意した。写真はVWのロゴ。10月、パリで撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)
[上海 27日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、中国新疆ウイグル自治区にある上海汽車(SAIC)<600104.SS>との合弁工場を上海政府傘下企業に売却することで合意した。事情を知る関係者が27日明らかにした。同地域は中国政府によるウイグル族弾圧が指摘され、VWにとって社会的信用やブランド価値に関わるレピュテーショナルリスクになっていた。
売却先は上海政府傘下の上海臨港発展集団の子会社、上海汽車車両検査認証(SMVIC)。新疆ウイグル自治区トルファンと上海のテストコースも売却する。売却額は不明。
この契約によってVWは新疆ウイグル自治区から撤退する。
一方でVWはSAICとの提携を10年延長して2040年までとし、30年までに18の新モデルを発表することを目指すという。SAICはロイターに、VWとの合弁会社が発表する予定と述べたが、時期は明らかにしなかった。