米ズームが通期見通し引き上げ、8─10月も企業顧客中心に好調
ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは25日、商品拡充による需要増大期待やハイブリッド勤務の普及を背景に、2025年度(24年2月-25年1月)通期の売上高・利益見通しを引き上げた。写真は同社のロゴ。米ニューヨークで19年撮影。(2024年 ロイター/Carlo Allegri/File Photo)
Zaheer Kachwala
[25日 ロイター] - ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズは25日、商品拡充による需要増大期待やハイブリッド勤務の普及を背景に、2025年度(24年2月-25年1月)通期の売上高・利益見通しを引き上げた。
最新見通しで売上高は従来の46億3000万─46億4000万ドルから46億5000万─46億6000万ドルに、調整後1株利益は5.29─5.32ドルから5.41─5.43ドルにそれぞれ上方修正した。
ハイブリッド勤務が多くの企業で定着する中で、ズームのサービスに対する大手企業顧客からの堅調な支出が続いている。また同社がサービスに人工知能(AI)を統合する取り組みを進めていることから、企業活動に不可欠なインフラとなりつつある。
第3・四半期(8─10月)の売上高は11億8000万ドルで、LSEGがまとめた市場予想の11億6000万ドルを超えた。
1株利益は1.38ドル、市場予想は1.31ドルだった。
マイケル・チャン最高財務責任者(CFO)によると、第3・四半期は法人売上高が6%伸びて全収入に占める比率が59%となり、法人顧客重視にシフトする同社の姿勢を反映しているという。
同社は自社株買いの規模を12億ドル上積みする方針も明らかにした。