カナダ小売売上高、9月は0.4%増 大幅利下げの予想後退
11月22日、カナダ統計局が発表した9月の小売売上高は前月比0.4%増の669億4000万カナダドル(479億1000万米ドル)となり、四半期ベースで今年初めてプラスになった。写真は、オンタリオ州オタワで小売店の前を通り過ぎる買い物客。2017年7月撮影(2024年 /Chris Wattie)
Promit Mukherjee
[オタワ 22日 ロイター] - カナダ統計局が22日発表した9月の小売売上高は前月比0.4%増の669億4000万カナダドル(479億1000万米ドル)となり、四半期ベースで今年初めてプラスになった。食料品や飲料などの消費支出が増加した。
伸びは8月と変わらず、アナリストの予想と一致した。10月は0.7%増が見込まれている。7─9月期の売上高は0.9%増加した。
10月の堅調な数字は、第4・四半期が好調なスタートを切り、カナダ銀行(中央銀行)による最近の利下げが経済成長の下支えとなった可能性を示唆している。
ガソリンスタンドや燃料販売店、自動車・部品販売店での売り上げを除いたコア小売売上高は1.4%増加した。
伸びの大半は、小売売上高の約5分の1を占める食品・飲料小売店によるもので、3%増加した。
スーパーマーケットやその他の食料品小売店の売上高は3.3%増加、ビール、ワイン、酒類小売店の売上高は3カ月ぶりに増加した。
カナダ中銀は6月以降、政策金利を125ベーシスポイント(bp)引き下げ、3.75%とした。
為替市場では、来月50bpの利下げを予想する割合が、データ発表前の21%から約14%に低下した。12月11日に25ベーシスポイントの利下げが行われる可能性は86%とみられている。