米SEC、制裁金など課徴金額が過去最高に 24会計年度82億ドル
米証券取引委員会(SEC)は22日、2024会計年度(23年10月─24年9月)の課徴金の額が過去最高の82億ドルに達したと発表した。写真は米証券取引委員会のビル。ワシントンで21年撮影。(2024年 ロイター/Andrew Kelly/File Photo)
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は22日、2024会計年度(23年10月─24年9月)の制裁金といった課徴金の額が過去最高の82億ドルに達したと発表した。
強制措置の件数は583件で、前年比26%減少した。
SECによると、82億ドルの内訳は最高額となった61億ドルの不正利得返金・判決前利息、過去2番目の大きさとなる21億ドルの民事制裁金。ただ大半は破産した暗号資産(仮想通貨)企業テラフォーム・ラボとの間で生じた45億ドルの和解金によるもので、同社が損失への申し立てに対応した後に支払われることになっており、実際にはほとんど徴収できないと見られている。
SECはまた、124人に対し、公開企業の役員や取締役を務めることを禁止する命令を出した。過去10年間で2番目の多さ。不正行為に対する個人の責任追及は、来年1月に退任するゲンスラー委員長の下、SECの優先事項となっている。