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FRBが5月に金融政策枠組み見直し インフレ目標は「焦点にならず」

2024年11月25日(月)09時19分

 米連邦準備理事会(FRB)は11月22日、金融政策の枠組みを見直す一環として来年5月15─16日に会議を開催すると発表した。2022年6月、ワシントンで撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)

Howard Schneider

[ワシントン 22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は22日、金融政策の枠組みを見直す一環として来年5月15─16日に会議を開催すると発表した。また「Fedリッスンズ」と呼んでいる国民との対話イベントを全米各地で開催する計画だ。金融政策の枠組みを見直すのは5年ぶりとなる。

パウエル議長の声明によると、FRBが2%に設定しているインフレ率目標は「見直しの焦点にはならない」と説明している。目標の特定やその設定水準を問題視している学識者や政策分析関係者の一部を失望させる公算が大きい。

パウエル氏は「私たちは新しいアイデアや批判的な意見にオープンであり、過去5年間の教訓を取り入れ、私たちが説明責任を負っている米国民に最善の奉仕をできるように私たちのアプローチを適応させていく」ともコメントした。

FRBは2019年に同じように金融政策の枠組みを見直した後、20年に修正した。雇用目標をより重視するとともに、10年代の大半と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の期間のインフレ率が低すぎたのを踏まえて高インフレの時期が到来することを許容した。

その結果、21年以降にインフレ率が大幅に上昇した。このため、FRBのインフレへの対応が遅れたとして枠組みと適用方法を批判する声も出ている。

ロイター
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