NY外為市場=ドル1年超ぶり高値、ビットコイン10万ドルに迫る
ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、一時1年超ぶりの高値を付けた。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 21日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇し、一時1年超ぶりの高値を付けた。21日発表された労働関連指標や米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言を見極める動きとなった。暗号資産(仮想通貨)のビットコインは続伸し、10万ドルに迫った。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.39%高の107.03。一時、昨年10月4日以来の高値となる107.15を付けた。
ユーロ/ドルは0.64%安の1.0476ドル。一時、13カ月ぶりの安値となる1.0461ドルを付ける場面もあった。
16日までの1週間の米新規失業保険申請件数は、前週比6000件減の21万3000件と、4月以来の低水準となった。ただ、解雇された労働者が新しい仕事を見つけるのに時間がかかっており、失業者数が2021年後半以来の水準まで増加していることも示された。
ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は金融専門誌バロンズとのインタビューで、インフレの鈍化と金利の一段の低下を予想すると述べた。
シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、追加利下げの実施に支持を示すと同時に、利下げは一段と緩やかなペースで行う必要があると改めて表明した。
CMEのフェドウオッチによると、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイント利下げが実施される確率は55.9%と、1週間前の72.2%から低下した。
ビットコインは一時9万9057ドルと、最高値を更新。その後は4.23%高の9万8458ドル。トランプ次期米大統領が暗号通貨に関する規制を緩和するとの期待から、ビットコインは大統領選以降40%超急騰している。
ウクライナとロシアの紛争激化の兆候が見られる中、安全通貨の円やスイスフランは上昇。ただその後は幾分弱含んだ。
ドル/円は最大0.98%下落。その後は0.56%安の154.56円となった。
ドル/スイスフランは最大0.21%下落したものの、その後切り返し、終盤は0.29%高の0.887フラン。
日銀の植田和男総裁は21日、経済・物価見通しの策定においては為替の動向を考慮に入れると述べた。
ドル/円 NY午後4時 154.50/154.51
始値 154.51
高値 154.71
安値 153.91
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0479/1.0480
始値 1.0520
高値 1.0544
安値 1.0463