次期米厚生長官の加工食品批判、ネスレ幹部「それほど気にせず」
11月19日、スイス食品大手ネスレの幹部は、次期米厚生長官に指名されているロバート・ケネディ・ジュニア氏が加工食品に批判的なことについて「それほど気にしていない」と述べ、米政権との協力を続けていく方針を示した。写真はネスレのロゴ。スイスのオルブで2月撮影(2024 ロイター/Denis Balibouse)
Richa Naidu
[ブベイ(スイス) 19日 ロイター] - スイス食品大手ネスレの幹部は19日、次期米厚生長官に指名されているロバート・ケネディ・ジュニア氏が加工食品に批判的なことについて「それほど気にしていない」と述べ、米政権との協力を続けていく方針を示した。
トランプ次期米大統領が指名したケネディ氏は自身の米大統領選挙活動中に「米国を再び健康にする(Make America Healthy Again)」と訴え、2週間前のインタビューではケロッグのシリアル「フルーツループ」を非難。指名発表を受けた15日にはネスレとケロッグを含む加工食品株が下落した。
ネスレの上級副社長兼北米事業担当最高経営責任者(CEO)のスティーブ・プレスリー氏は投資家向けイベントの合間にロイターに対し「感情的な問題から離れれば、彼が信じているのはより再生型でクリーンな農業であり、それはわれわれも全面的に信じているものだ」と指摘。米国でも多くの食品ブランドを展開する自社は現米政権と協力しており、次期米政権とも協力すると語った。