ニュース速報
ビジネス

ブラックストーン、サンドウィッチチェーンのジャージー・マイクス買収に合意

2024年11月20日(水)11時36分

 11月19日、米投資会社ブラックストーンは、全米でサンドウィッチチェーンを運営するジャージー・マイクス・サブズの買収に合意したと発表した。写真はブラックストーンの看板。米ニューヨークで昨年1月撮影(2024 ロイター/Jeenah Moon)

Anirban Sen Abigail Summerville

[19日 ロイター] - 米投資会社ブラックストーンは19日、全米でサンドウィッチチェーンを運営するジャージー・マイクス・サブズの買収に合意したと発表した。関係者の1人は、債務込みで約80億ドルの評価額の取引だと明かした。

買収手続きは来年初めに完了する見通し。昨年にはプライベート・エクイティ(PE)のロアーク・キャピタルがジャージー・マイクスと競合するサブウェイを買収することで合意しており、投資会社の間でフランチャイズ運営企業への関心が高まっている様子がうかがえる。

ジャージー・マイクスは創業者兼最高経営責任者(CEO)のピーター・カンクロ氏が、働いていたニュージャージーの店を1975年に買い取って立ち上げ、1987年にフランチャイズ事業を開始。これまでに全米各地で3000店余りを展開する、国内屈指のファストフードチェーンに成長した。

事情に詳しい関係者の話では、ジャージー・マイクスはブラックストーンと3年近く断続的な協議を続けていた。今後は国内外での事業拡大にブラックストーンからの支援が得られる。

両社の合意内容には、ジャージー・マイクスが4000店目を開いた後に買収対価の全額が支払われる「アーンアウト条項」が含まれているもよう。

同条項は売り手企業と買い手企業の評価を巡る意見対立の解消に役立ち、買い手側は予め設定した将来的な目標達成まで、一部の代金支払いを先送りできる。

ロアークによるサブウェイ買収にもアーンアウト条項が盛り込まれた。

カンクロ氏は「ジャージー・マイクスの成長物語はまだ始まったばかりで、ブラックストーンはわれわれがより高い場所に到達するのを手助けしてくれる適切なパートナーだと信じている」とコメントした。

同氏はジャージー・マイクスの株式保有を維持し、経営のかじ取りも続ける。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアがICBM発射、ウクライナ発表 初の実戦使用

ワールド

国際刑事裁判所、イスラエル首相らに逮捕状 戦争犯罪

ワールド

イスラエル軍、ガザ北部の民家空爆 犠牲者多数

ビジネス

米国は以前よりインフレに脆弱=リッチモンド連銀総裁
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱が抜け落ちたサービスの行く末は?
  • 2
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 5
    「ワークライフバランス不要論」で炎上...若手起業家…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    習近平を側近がカメラから守った瞬間──英スターマー…
  • 8
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 9
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 10
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中