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午後3時のドルは154円半ば、日銀総裁発言受け一時155円前半へ上昇

2024年11月18日(月)15時25分

 11月18日、午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場の終盤に比べて小幅にドル高/円安の154円半ばで取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Hiroko Hamada

[東京 18日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場の終盤に比べて小幅にドル高/円安の154円半ばで取引されている。名古屋市で講演を行った植田和男日銀総裁の発言を受けて午前中には一時155円前半まで上昇する場面もみられた。ただ、ドル買いが一巡した後は154円半ばから後半を中心に一進一退の展開が続いた。

日銀の植田総裁は名古屋市で開いた金融経済懇談会で、金融緩和度合いの調整をどのタイミングで進めていくかは「あくまで先行きの経済・物価・金融情勢次第だ」と述べた。

市場では、米大統領選でトランプ氏が当選した後にドル高/円安基調が強まったことで、「円安を阻止するために日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げを行うとの観測が高まった」(国内証券・アナリスト)との声が出ていた。

ただ、講演からは目新しい材料が見当たらず、植田総裁の発言が伝わった後は円高の巻き戻しでドル高が進行。ドルは155.14円まで上昇した。

午後には総裁の記者会見が行われたが、「発言は午前の講演で消化されたとみられ、ドル/円のポジション調整は一巡したようだ」(りそなホールディングスの市場企画部シニアストラテジスト、井口慶一氏)との声が聞かれた。井口氏は「総裁の発言内容がハト派だったというわけではなく、もう少し踏み込んだ発言があるのではないか、という期待先行で円高が進んでいた」と話した。

きょうの植田総裁の発言からは早期の追加利上げを示唆する内容はみられなかったとの声が聞かれた一方、「12月会合での利上げの可能性がゼロになったわけではない」(外資証券・シニアマーケットアナリスト)として、引き続き物価や賃金のデータを見極める必要があるという。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 154.58/154.59 1.0537/1.0538 162.91/162.93

午前9時現在 154.64/154.65 1.0536/1.0537 162.93/162.94

NY午後5時 154.34/154.35 1.0541/1.0542 162.64/162.67

ロイター
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