機械受注は9月は-0.7%、3カ月連続減 設備投資に懸念の声
11月18日、内閣府が発表した9月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比0.7%減となった。横浜で2017年1月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Tetsushi Kajimoto
[東京 18日 ロイター] - 内閣府が18日に発表した9月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比0.7%減となった。3カ月連続の減少で、賃上げから所得、消費と企業活動の好循環の鍵を握る設備投資は足踏みが続いている。
ロイターの事前予測調査では前月比1.9%増と予想されており、結果はこれを下回った。前年比での実績は4.8%減だった。
内閣府は、機械受注の判断を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」で据え置いた。
製造業は前月比0.0%減、非製造業は同1.5%増だった。製造業は4カ月連続の減少で、機械受注全体の足を引っ張っている。
アナリストらは、日銀短観などにみられる計画段階では企業は設備投資に旺盛な意欲を示しているものの、内外需とも先行きの不透明感が増す中、実際の投資を実行するには至っていないとみる。
外需は、9月は前月比10.3%減だった。
四半期ベースでは、7─9月が前期比1.3%減、10―12月の見通しは同5.7%増となった。
機械受注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の受注実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されている。
*内閣府の発表資料は以下のURLでご覧になれます。