前場の日経平均は続伸、200円超高 円安や好決算が支え
11月12日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比214円81銭高の3万9748円13銭と続伸した。写真は都内で2020年10月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 12日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比214円81銭高の3万9748円13銭と続伸した。取引時間中に円安が進行し、相場を支えた。物色動向としては円安を好感し自動車などの輸出関連株がしっかりだったほか、好決算を発表した銘柄への買いも活発だった。
日経平均は109円高で寄り付いた後、マイナス圏に迫る場面もみられたが、前場終盤に333円高の3万9866円72銭で高値をつけた。朝方153円半ばで推移していたドル/円が153円台後半へドル高/円安に振れたことが支援材料になった。
きょうは引け後にソフトバンクグループ、東京エレクトロンなど注目度の高い企業の決算を控えているため、後場の値動きは様子見ムードから限定的になるとの見方があった。
主力株ではトヨタ自動車が3%超高となったほか、ファーストリテイリング、TDK、KDDIもしっかりだった。半面、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテック、ディスコなどの半導体関連株は総じてさえなかった。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジストは「円安基調、底堅い米経済への期待を背景に、ハイテク株に対してバリュー株が優位な展開になっている」と話す。今後の相場の行方はドル高/円安進行のペースがカギを握っているという。
東証株価指数(TOPIX)は0.97%高の2766.36ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆2873億0100万円だった。東証33業種では、ゴム製品、輸送用機器、サービス、銀行、保険など30業種が値上がり、海運、電気機器などの3業種は値下がりだった。
決算銘柄ではリクルートホールディングスが5%超高、楽天銀行が7%超高としっかり。コーセーは7%超の大幅安となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1238銘柄(75%)、値下がりは353銘柄(21%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。
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