米アポロ、7─9月利益予想超え 資産増加や過去最高の組成額が寄与
11月5日、米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントが5日発表した第3・四半期決算は、調整後純利益が11億3000万ドルと前年同期比12%増加した。写真は同社のマーク・ロワン最高経営責任者(CEO)。米カリフォルニア州ビバリーヒルズで2014年4月撮影(2024 ロイター/Kevork Djansezian)
Echo Wang
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントが5日発表した第3・四半期決算は、調整後純利益が11億3000万ドルと前年同期比12%増加した。1株当たりは1.85ドルで、LSEGのデータに基づくアナリスト予想平均の1.72ドルを上回った。
運用資産が前年同期比で16%増の7330億ドルに膨らんだほか、投資案件の組成額が620億ドルと過去最高に達したことが追い風になった。組成の大半は債券で、クレジット商品と株式関連が補完した。
資産管理とM&A向け資金調達手配などの手数料関連収入も過去最高の5億3100万ドルとなった。
退職資産形成サービス部門の収入は前年同期比からやや減って8億5600万ドル。それでも同部門としては四半期ベースで過去2番目の高水準だった。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始を受け、非上場企業に直接融資を行う「プライベート・クレジット」などの需要も増大した。
マーク・ロワン最高経営責任者(CEO)は、先月提示した事業規模を向こう5年で2倍する計画を改めて表明した。インフラ再建のための資金需要や低炭素エネルギーへの移行支援などが成長をけん引すると見込んでいる。