香港株は下落、中国人民元も軟調 米大統領選の開票進む
11月6日、5日に投票が行われた米大統領選の開票が一部の州で進む中、アジア時間序盤に人民元は軟調に推移し、香港株も下落した。写真は香港証券取引所のロゴ。北京で2020年9月撮影(2024 ロイター/Tingshu Wang)
[香港 6日 ロイター] - 5日に投票が行われた米大統領選の開票が一部の州で進む中、アジア時間序盤に人民元は軟調に推移し、香港株も下落した。
米株価先物とドルは小幅上昇した。複数の集計結果によると、共和党候補のトランプ前大統領は激戦州で民主党候補のハリス副大統領より優勢となっている。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は0.17%上昇、上海総合指数 は0.24%上昇した。香港のベンチマークであるハンセン指数 は1.02%安となっている。
米大統領選は中国経済と資本市場に大きな影響を与える。トランプ氏は、国内製造業を強化する一環として、中国から輸入する商品に60%以上の関税を課すと表明している。
米上場の中国株は1.6%上昇した。
オフショア人民元は対ドルで0.5%超下落した。
トランプ氏が提案する関税・税制政策はインフレを引き起こすと予想されており、米金利は高止まりし、貿易相手国の通貨は軟調になる可能性が高い。トランプ氏の大統領任期中、2018年の米国による中国製品への関税諸段階で人民元は対ドルで約5%下落し、貿易摩擦が激化した1年後にはさらに1.5%下落した。