米中古住宅販売、9月は1.0%減の384万戸 14年ぶり低水準
全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.0%減の384万戸と、2010年10月以来の低水準となった。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)
[ワシントン 23日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が23日に発表した9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.0%減の384万戸と、2010年10月以来の低水準となった。ロイターがまとめた市場予想は386万戸と横ばいだった。
14年ぶりの低水準となった。住宅価格が高止まりする中、購入希望者が住宅ローン金利のさらなる低下を期待していることが要因とみられる。
前年同月比は3.5%減だった。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、「来月の大統領選を控え、住宅購入のような大きな出費を手控える動きが一部の消費者の間で広がっているとみられる」と述べた。
中古住宅の在庫は1.5%増の139万戸と、20年10月以来の高水準となった。前年同月より23.0%増えた。
供給が改善しているにもかかわらず、中古住宅価格の中央値は前年比3.0%上昇し、40万4500ドルとなった。
住宅価格は4地域全てで上昇した。
9月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は4.3カ月と、20年5月以来の高水準となった。前年同月は3.4カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。
住宅が市場に出ていた期間は28日。前年同月は21日だった。初めての住宅購入者の割合は26%。前年同月は27%。
現金のみによる販売の割合は30%と、前年同月の29%から上昇した。投げ売り物件などは2.0%で、前年同月からほぼ変わらなかった。