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米ボーイング、第3四半期の損失60億ドル超 CEO「根本的変革を」

2024年10月24日(木)02時53分

米航空機大手ボーイングは23日、第3・四半期決算で純損失が60億ドル超になったと発表した。2023年6月撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)

[23日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは23日、第3・四半期決算で純損失が60億ドル超になったと発表した。ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は同日、経営不振や長引くストライキに苦しむ中、経営再建に向けて「根本的な企業文化の変革」を表明した。

ボーイングは、民間機737MAX、777、767の生産停止や、防衛、宇宙部門の低迷により、2024年に入っての損失額は80億ドル近くに達している。今月には、大幅な人員削減計画を発表していた。

株価は2%超下落した。

オルトバーグ氏は従業員に向けた書簡で、業績が低迷し顧客の信頼を損なって「岐路に立っている」ボーイングを安定させつつ、防衛事業や737MAXと777での業績を改善する必要性を強調。「これは大きな船で方向転換には時間がかかるが、実現すれば再び偉大になる能力がある」と述べた。

オルトバーグ氏は経営陣と企業文化の変革に関して議論したとし、「問題の悪化を防ぎ、根本原因を特定、修正、理解するために、より緊密に協働する必要がある」と述べた。「変革プロセスは進行している」と言及し、事業の安定化、開発プログラムの遂行改善、得意分野に集中するためのポートフォリオの合理化、財務改善などを列挙した。

第3・四半期の民間航空機部門の赤字は40億ドルで、防衛・宇宙・セキュリティー部門は23億8000万ドルの赤字。売上高は前年同期比1%減の178億4000万ドルだった。

現金を消費する速さを示す「キャッシュバーン」は第3・四半期が19億6000万ドル。前年同期は3億1000万ドルだった。

ロイター
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