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利下げ急ぐ必要なし、インフレ率2%回帰に向け=アトランタ連銀総裁

2024年10月19日(土)08時08分

 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は10月18日、インフレ率が連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を上回って停滞することがないよう、利下げには忍耐強く対応するとの考えを示した。2019年8月、ワイオミング州ジャクソンホールで撮影(2024年 ロイター/Jonathan Crosby)

[18日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は18日、インフレ率が連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を上回って停滞することがないよう、利下げには忍耐強く対応するとの考えを示した。

ボスティック総裁は、ミシシッピ経済教育評議会のアメリカン・エンタープライズ・フォーラムで、「私は急いで目標を達成しようとしているわけではない」とした上で、「インフレ率を目標の2%に回帰させる必要がある。十分な期間にわたり制約的な金融政策を取らなかったためにインフレが停滞するような状況には陥りたくない」と言明。インフレ率や雇用がどのように推移するかはデータで明らかになるだろうと述べた。

ボスティック氏は、足元4.75─5.00%の範囲にあるFRBの政策金利は、2025年末ごろには3─3.5%の範囲に引き下げられるべきであり、その範囲であれば経済成長を刺激することも抑制することもないと考えているとした。

9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決定した50ベーシスポイントの大幅利下げは、FRBが起こり得るあらゆる事態に備えるためのものだとの見解を示した。

ロイター
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