米消費者、3・5年先インフレ期待低下=NY連銀調査
米ニューヨーク連銀が10月15日発表した9月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待は2.3%で安定して推移するとみられたものの、3年先は2.7%(前月2.5%)、5年先は2.9%(前月2.8%)と、それぞれ低下した。2022年8月、ワシントン近郊のスーパーで撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が15日発表した9月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待は2.3%で安定して推移するとみられたものの、3年先は2.7%(前月2.5%)、5年先は2.9%(前月2.8%)と、それぞれ低下した。
信用へのアクセスに対する認識と期待は改善したものの、信用の延滞率は引き続き上昇し、4年余りぶりの高水準となった。
消費者が向こう3カ月に債務の最低返済額を滞納すると予想する確率は平均で14.2%と、4カ月連続で上昇。前月は13.6%だった。年収5万ドル未満の人で顕著に上昇したが、最も増加したのは10万ドル以上の人だった。
住宅価格は若干の減少が見込まれるとした一方、食料品の価格上昇圧力は高まると予想。家賃、ガソリン、医療費の上昇予想は低下した。
1年先の所得と支出の見通しが若干低下した一方で、雇用市場の見通しは一部改善がみられた。