日経平均は4日続伸、米株高や円安好感 終値では4万円割れ
10月15日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比304円75銭高の3万9910円55銭と4日続伸して取引を終えた。写真は都内にある東京証券取引所で2018年10月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比304円75銭高の3万9910円55銭と4日続伸して取引を終えた。国内連休中の米国株高と円安基調が支援し、幅広い業種で買いが優勢となった。日経平均は寄り付きで4万円を回復したが、買い一巡後は利益確定売りに押され、終値では下回った。
日経平均は441円高の4万0047円15銭でスタート、4万円の大台を7月19日以来、約3カ月ぶりに回復した。一時は651円高の4万0257円34銭まで上昇した。自民総裁選時の「高市トレード」の高値3万9829円を上抜けた。
買い一巡後は、円安一服のほか、アジア株や時間外取引での米株先物の軟化を受けて、利益確定売りが徐々に広がった。短期的な過熱感が意識されているとの見方もあった。
SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「日経平均が4万円台で定着するには、ドル/円の安定や、7─9月期決算で企業業績の上向きを確認する必要があるだろう」との見方を示した。
東証株価指数(TOPIX)は反発し、0.64%高の2723.57ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.64%高の1401.59ポイント。プライム市場の売買代金は4兆4380億6000万円だった。
東証33業種では、値上がりは銀行、保険、電気機器、情報・通信など21業種、値下がりは石油・石炭製品、鉱業、電気・ガスなど12業種だった。
個別では、レーザーテック、SCREENホールディングスが6%超高と半導体関連株が軒並み上昇。ソフトバンクグループは傘下のアーム・ホールディングス株が堅調だったことを受けて5%超高となった。
このほか、三越伊勢丹ホールディングスなどの百貨店株、りそなホールディングスなどの金融株もしっかり。半面、原油安を受けてENEOSホールディングス、INPEXなどのエネルギー関連株はさえなかった。
主力株では、東京エレクトロン、アドバンテストが3─4%超高、ファーストリテイリングが利益確定売りに押され1%超安となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.39%高の640.69ポイントと、3営業日ぶりに反発した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1203銘柄(73%)、値下がりは386銘柄(23%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39910.55 +304.75 40047.15 39,910.55─40,257.34
TOPIX 2723.57 +17.37 2733.81 2,723.01─2,739.85
プライム市場指数 1401.59 +8.96 1406.15 1,401.41─1,409.87
スタンダード市場指数 1244.89 +4.42 1246.38 1,242.52─1,246.90
グロース市場指数 817.96 +3.09 819.69 809.92─819.73
グロース250指数 640.69 +2.50 642.25 633.77─642.37
東証出来高(万株) 185726 東証売買代金(億円) 44380.60
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