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中国・広州汽車、欧州でEV生産検討 関税回避狙い

2024年10月14日(月)12時40分

 中国自動車大手の広州汽車集団が欧州で電気自動車(EV)の生産を検討していることが分かった。写真は2021年4月、上海自動車ショーの広州汽車のブースで撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

Gilles Guillaume

[パリ 13日 ロイター] - 中国自動車大手の広州汽車集団が欧州で電気自動車(EV)の生産を検討していることが分かった。欧州連合(EU)の関税措置を回避するのが狙い。同社国際事業部門のゼネラルマネジャーが13日、ロイターに語った。

広汽集団は2030年までに海外販売を50万台に増やす目標を掲げている。現時点で欧州ではEVは販売していないが、14日開幕のパリ国際自動車ショーで、欧州市場向けスポーツ用多目的車(SUV)のEVを発表する予定だ。

欧州委員会による中国製EVへの関税措置にもかかわらず、GACは依然として欧州を「比較的開かれた」重要な市場と評価しているという。

同ゼネラルマネジャーは「関税の問題は明らかにわれわれに影響を与えている。ただ、長期的には全ての問題は克服できる。全てを解決する方法はある」と強調した。その上で「現地生産はこの問題を解決する方法の一つだ」と指摘し、「現地生産の可能性を極めて積極的に模索している」と述べた。

検討は初期段階にあり、新工場を建設するか、既存の工場を共同使用、あるいは引き継ぐかについては検討中だという。

ロイター
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