FRB、11月と12月に0.25%利下げの観測 PPI受け
金融市場では11日、この日発表された9月の米卸売物価指数の内容を受け、米連邦準備理事会(FRB)が11月と12月の連邦公開市場委員会(FOMC)でそれぞれ25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの見方が維持された。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)
[11日 ロイター] - 金融市場では11日、この日発表された9月の米卸売物価指数の内容を受け、米連邦準備理事会(FRB)が11月と12月の連邦公開市場委員会(FOMC)でそれぞれ25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの見方が維持された。
労働省が発表した9月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)変わらずだった。8月は0.2%上昇で改定されなかった。
金融市場は、FRBが11月6─7日に開催するFOMCで、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を足元の4.75%─5.00%に据え置く確率は17%との見方を織り込んでいる。PPI発表前は約15%だった。
ただ、2025年に入っても各FOMCで25bpの利下げが実施され、来年半ばまでには政策金利が3.50%─3.75%の範囲に到達するというのが大方の予想だ。
FRBは先月、インフレ率の低下と労働市場の鈍化傾向を受け、50bpの大幅利下げを実施した。
キャピタル・エコノミクスのアナリストらは、きょうのPPIに加え、10日に発表された9月の消費者物価指数(CPI)の上昇や4日発表の雇用統計の予想を上回る大きな伸びについて、「かなりの数のFRB当局者が、50bpの利下げ幅から緩和サイクルを開始したことを後悔する可能性があることを示唆する」には十分だと指摘。それでも、「きょうのデータは金利の据え置きを正当化するほど強くはない」との見方を示した。
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