中間持ち株会社、目的は非連結化でなく成長戦略明確化=セブン&アイ社長
10月10日、セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は決算会見で、スーパー事業など非コンビニ事業の中間持ち株会社化について「非連結化が目的ではなく、成長戦略の明確化が目的」と述べた。写真は都内で2016年5月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Ritsuko Shimizu
[東京 10日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は10日の決算会見で、スーパー事業など非コンビニ事業の中間持ち株会社化について「非連結化が目的ではなく、成長戦略の明確化が目的」と述べた。
中間持ち株会社は戦略的パートナーの招へいを通じた持分法適用会社化の方針を打ち出したが「マイノリティーを維持し、コンビニ事業での食品開発などのシナジー効果を引き続き推進する」とした。
同社は2025年2月期の業績予想を下方修正したが、井阪社長は「環境変化への対応が遅れた」と説明し「変化対応に軸足を置いて、顧客に選んでもらうようにするしかない」と述べた。
なかでも、北米事業の不振が目立っているが、米セブン―イレブンのジョセフ・マイケル・デピント社長は「様々な変化が起きている。ずっと続いているインフレが中低所得者層の購買に影響している」と説明した。店内で焼くパンやオリジナル商品の拡充などを進めることで、今期3.0%減予想の既存店売上高を来期については1.5%増に高めることを計画している。