日経平均は続伸、円安など支え 米CPI控え徐々に様子見
10月10日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比102円93銭高の3万9380円89銭と、続伸して取引を終えた。写真は2月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比102円93銭高の3万9380円89銭と、続伸して取引を終えた。前日の米株高や為替の円安基調が支えとなり、日経平均は底堅い展開となった。ただ、今晩に米消費者物価指数(CPI)の公表を控えて次第に様子見姿勢も強まり、後場は一進一退の展開が続いた。
日経平均は前営業日比297円高としっかりでスタートした後も上げ幅を拡大し、一時338円高の3万9616円59銭で高値を付けた。指数寄与度の大きい半導体関連株の一角がしっかりで、相場を押し上げた。ただ、後場に入ると次第に上げ幅を縮小。今晩の米CPIのほか、ファーストリテイリングなど主力小売企業の決算発表を控え、イベント前に利益を確定する動きもみられた。日経平均は一時、前営業日終値付近まで値を消す場面があった。
一方、為替相場では午後にドルが一時149円台半ばまで上昇し、輸出関連株などが買われた。
市場では、米CPIについて「多少の上振れであれば株式相場への影響は少ないとみられるが、大きく予想を上回った場合は先々の米国の利下げに対する見方も変わるため、注意が必要」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は、目先の日本株について、「例えば、政治面で政策への期待が高まるなど良い材料が出れば4万円を試す可能性もあるが、基本的には横ばい圏の値動きとなるのではないか」と話す。日経平均は3万8000円―4万円を中心に推移するとみられている。
TOPIXは0.20%高の2712.67ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.20%高の1395.96ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆5288億8400万円だった。東証33業種では、ゴム製品、保険、銀行など23業種が値上がり。小売、サービス、繊維製品など10業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.13%安の639.94ポイントと、反落した。
個別では、スズキが1%超高、SUBARUが2%超高としっかり。主力のトヨタ自動車は小幅高だった。一方、前日に決算を発表したイオンが8%超安、サイゼリヤが4%超安と軟調。コメダホールディングスは4%高で堅調。
指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1%超高、ソフトバンクグループが3%超高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり646銘柄(39%)に対し、値下がりが939銘柄(57%)、変わらずが60銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39380.89 +102.93 39575.80 39,282.19─
39,616.59
TOPIX 2712.67 +5.43 2726.58 2,708.24─2
,727.44
プライム市場指数 1395.96 +2.82 1403.36 1,393.69─1
,403.55
スタンダード市場指数 1243.71 -5.94 1251.62 1,242.32─1
,251.62
グロース市場指数 817.77 -8.57 826.56 816.76─828
.15
グロース250指数 639.94 -7.30 647.39 639.09─648
.71
東証出来高(万株) 150675 東証売買代金(億円 35288.84
)
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