午後3時のドルは一時149円台、2ヵ月ぶり高値 戻り売りも
10月7日 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の148円半ばで取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2024年 ロイター/Murad Sezer)
Shinji Kitamura
[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル安/円高の148円半ばで取引されている。米金利高などを背景に一時149円台を付ける場面もあったが、高値圏では戻り売りに押された。
ドルは朝方の取引で一時149.10円まで上昇。予想を上回る米雇用統計を受けてドルが急上昇した4日海外の高値を小幅に上回り、8月16日以来約2カ月ぶり高値を更新した。
週明けアジア時間の取引でも、2カ月ぶり高水準へ上昇した米10年債利回りは4%乗せが目前に迫る状況が変わらず、ドルは対円以外の通貨に対しても全面的に強含む地合いが続いた。
しかし、2カ月ぶり高値圏となる149円台では、短期筋の利益確定に実需の売りが加わり、ドルは一時148円前半まで反落した。それでも高止まりする金利などを背景に「ドルは当面底堅い展開になりやすい」(外銀関係者)といい、下値では押し目買いが入り、午後は値を戻す展開となった。
<自民裏金公認問題、世論の反応が円相場の鍵に>
石破茂首相が6日、政治資金問題で党内処分の重かった議員を衆院選で非公認とする方針を示したことに関しては「世論の反応を見極めたい。政権交代への期待がどこまで高まるかを含め、今後の与野党の動き次第だろう」(みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏)との声が聞かれた。現時点で円相場への影響は限られている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 148.43/148.44 1.0968/1.0972 162.82/162.83
午前9時現在 148.79/148.80 1.0970/1.0971 163.23/163.25
NY午後5時 148.71/148.74 1.0976/1.0978 163.16/163.21