米大統領「労使交渉に進展」、東海岸港湾スト3日目に
10月3日、米東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者によるストライキは、3日目に入り、主要港で荷降ろしを待つコンテナ船が長い列を成した。写真は2日、バージニア州ポーツマスで撮影(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)
Doyinsola Oladipo
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米東海岸とメキシコ湾岸の港湾労働者によるストライキが3日目に入る中、バイデン米大統領は3日、労使交渉に進展が見られるとの認識を示した。主要港では荷降ろしを待つコンテナ船が長い列を成している。
港湾労働者約4万5000人を抱える国際港湾労働者協会(ILA)と使用者団体の米海運連合(USMX)が新たな労働協約を巡る交渉を再開する予定はないが、米政権はUSMX側に賃金の提示額を引き上げるよう圧力をかけている。
USMXは2日、「合意をまとめるには交渉が必要」と述べて再開に前向きな姿勢を示した。「ILAの要求とUSMXの懸念に対処するために誠実に交渉する決意に変わりはない」とした。
バイデン大統領は記者団に対し「協議は進展していると思う。それは間もなく分かるだろう」と述べた。詳細には触れなかった。
リスク分析専門企業エバーストリーム・アナリティクスによると、2日時点でストの影響で滞船するコンテナ船は少なくとも45隻に上った。
エバーストリームのジェナ・サントロ氏は、多くの船が他の港に切り替えずに、「ストが早期に解消されるのをおそらく期待して待機を決めたようだ」とロイターが閲覧したプレゼン動画で指摘した。この状況が続けば今週末までに積み残しが倍増する可能性があり、その結果生じる混雑が解消するには数週間、場合によっては数カ月かかる可能性があるという。
ストは幅広い貨物を取り扱う36カ所の港湾に影響を与えている。
全米小売業協会(NRF)は2日、他の272の業界団体と共にバイデン政権に対し、連邦政府の権限を行使してストを終わらせるよう要請した。ストが経済に「壊滅的な影響」を与える恐れがあると強調した。
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