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ヘッジファンド、中国株買いが過去最高 一連の景気刺激策で

2024年10月02日(水)15時07分

 10月2日、ゴールドマン・サックスのリポートによると、中国政府が打ち出した一連の景気刺激策を受け、世界のヘッジファンドの中国株の買い越し額が過去最高を記録した。写真は上海で8月撮影(2024年 ロイター/Nicoco Chan)

Summer Zhen

[香港 2日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのリポートによると、中国政府が打ち出した一連の景気刺激策を受け、世界のヘッジファンドの中国株の買い越し額が過去最高を記録した。

ヘッジファンドは中国への投資配分を「急速に」拡大し、9月23日から27日の週に中国株の購入額はゴールドマン・サックスが記録を取り始めた2016年以降で最高となった。

同行のプライムブローカー部門は今週の報告書で、資金流入は特に個別株への買いポジションが主導し、消費者、工業、金融、情報技術関連に買いが集中しているとしている。

ヘッジファンドが売却したセクターはエネルギー部門のみだったという。

当局が週末に住宅購入規制の解除を行ったため、市場の熱狂は今週も続いた。

中国に重点を置く株式選択ヘッジファンドは先週6%のリターンを記録し、ゴールドマン・サックスの記録上最高の週間パフォーマンスとなった。年初からこれらのヘッジファンドは推計12.8%の利益を上げている。

LSEGリッパーのデータによると、中国株に特化した外国株上場投資信託(ETF)は9月最後の3営業日で24億ドルの資金が流入した。年初から9月25日までの27億ドルの流出とは対照的だ。

49兆8000億ドルの資産を管理するバンク・オブ・ニューヨーク(BNY)のアジア太平洋地域のシニアストラテジスト、ウィー・クーン・チョン氏は「国慶節の連休に向けて中国株への買い意欲が大きく高まっている。これは心強いもので、長期にわたる資金流出の後、世界の投資家の中国に対する信頼感が変化する可能性があることを示している」と述べた。

ロイター
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