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NY外為市場=ドル下落、スイスフランは利下げ受け上昇

2024年09月27日(金)05時28分

ニューヨーク外為市場ではドルが下落。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが下落。26日に発表された一連の米指標を受け下げ幅を縮小する場面もあったものの、その後押し戻された。一方、スイスフランは利下げを手がかりに上昇した。

朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が4カ月ぶりの水準に減少したことを受け、ドルは下げ幅を縮小。

その他の米指標では、第2・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比3.0%増と、予想通りに改定値からの変更はなかったほか、8月の耐久財受注統計では、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が予想に反し増加した。

FXストリートのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビザーニ氏「米連邦準備理事会(FRB)の利下げと実質3%の経済成長という溝が再び生じており、市場はどう受け止めるべきか戸惑っている」と述べた。

主要通貨に対するドル指数は一時100.95を付けた後、終盤は0.42%安の100.52。7営業日中6回目の下げとなる見込み。

ユーロ/ドルは0.41%高の1.1178ドル。

CMEのフェドウオッチによると、市場では現在、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも0.25%ポイント利下げが実施される確率を完全に織り込み、0.50%ポイント利下げの確率は51.3%となっている。

イエレン米財務長官は26日、労働市場と物価を巡る経済指標で、米経済はソフトランディング(軟着陸)への軌道に乗っていることが示されていると述べた。同時に、インフレ鎮静化に向けた「最後の1マイル」は住宅コストの引き下げにかかっているとの認識を示した。

パウエルFRB議長をはじめ、複数のFRB当局者が発言したものの、金融政策については言及しなかった。

ドルはスイスフランに対し、0.55%安の0.846フラン。スイス国立銀行(中央銀行)は26日、政策金利を0.25%ポイント引き下げ1.00%とした。利下げは今年3回目。

円は対ドルで0.1%高の1ドル=144.6円となった。日銀が追加利上げを決めた7月30―31日の金融政策決定会合の議事要旨からは、複数の委員から今後のさらなる利上げに向けて具体的な言及があったことが明らかになった。

ポンド/ドル は0.71%高の1.3417ドル。1日としては1カ月ぶりの大幅な上昇率を記録する勢い。

ドル/円 NY午後4時 144.66/144.67

始値 144.35

高値 145.21

安値 144.12

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1178/1.1179

始値 1.1153

高値 1.1189

安値 1.1127

ロイター
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