ユーロ/ドル、世界的景気後退なら上昇も=BNPパリバ
9月17日、BNPパリバ・マーケッツ360は、世界的な景気後退が発生した場合、ユーロが対ドルで上昇する可能性があるとの見方を示した。写真はユーロとドルの紙幣。2023年3月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[ロンドン 17日 ロイター] - BNPパリバ・マーケッツ360は、世界的な景気後退が発生した場合、ユーロが対ドルで上昇する可能性があるとの見方を示した。従来とは異なる値動きとなる。
マクロ戦略グローバルヘッドのサム・リントン・ブラウン氏によると、ドルが現在、高金利通貨として使われており、米連邦準備理事会(FRB)の利下げで売りが出やすくなることや、米国の政策金利が現時点で他の多くの国よりも大幅に中立金利を上回っていることが理由。
また、通貨ユーロとユーロ圏周縁国の国債スプレッドがリスクオフ局面の影響を受けにくくなっていることも、ユーロ高を促す要因という。
同氏は「米国が万が一、ハードランディングとなれば、われわれは一段とユーロ/ドルに強気になる」と述べた。
BNPパリバ・マーケッツ360の基本シナリオはソフトランディング。2025年末の予想レートは1ユーロ=1.15ドル。現在の1.11ドル前後から3.5%強の上昇となる。