EUと中国、関税巡り妥協点見出す必要 スペイン首相が訴え
9月11日、スペインのサンチェス首相は、欧州連合(EU)と中国の間で貿易戦争をする必要はなく、関税を巡って双方間で妥協点を見出すべきだとの考えを示した。写真は11日、江蘇省昆山市で撮影(2024年 ロイター/Xihao Jiang)
Casey Hall
[昆山 11日 ロイター] - スペインのサンチェス首相は11日、欧州連合(EU)と中国の間で貿易戦争をする必要はなく、関税を巡って双方間で妥協点を見出すべきだとの考えを示した。
上海に隣接する昆山市の工業団地でのイベントで語った。欧州委員会が中国製電気自動車(EV)への反補助金調査に乗り出したことや、EUが高額関税を検討していることに言及した。中国は今週、中国製EVに対する関税案を巡り交渉を再開した。
中国製EVに対するEU関税をスペインは再考するかとの質問に対して「率直に言って、私たち全員の立場を再考しなければならない。加盟国だけでなく、委員会もだ」と述べ、「もう戦争は必要ない。スペインは建設的な姿勢で中国と欧州委員会の間で妥協点を見出すよう努力する」と述べた。
会見の前に行われたイベントでは、地元の経営者や起業家、政府関係者と会談した。9日には習近平国家主席と会談し、EUは中国との貿易戦争を回避することを望んでいると語った。