仏第3四半期成長率は0.1─0.2%の予想、サービス以外苦戦続く=中銀
9月10日、フランス銀行(中央銀行)は、第3・四半期の経済成長率は前期比0.1─0.2%になるとの見通しを示した。写真はフランスのパリで7月撮影(2024 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[パリ 10日 ロイター] - フランス銀行(中央銀行)は10日、第3・四半期の経済成長率は前期比0.1─0.2%になるとの見通しを示した。パリ五輪効果で8月にサービス部門が伸びたものの、政治危機で依然見通しが暗いとして従来予想を据え置いた。
五輪によりパリ地域を中心に接客、イベント管理、警備の活動が増加し、成長がさらに0.25%押し上げられる可能性があるという。ただ中銀は、チケット販売、放送収入、従業員手当など、影響全体が調査に反映されていないとした。
フランス国立統計経済研究所(INSEE)は9日、第3・四半期の経済成長率は0.4%になるが、五輪の押し上げ効果が薄れる第4・四半期には0.1%のマイナス成長に転じると予想した。
中銀が8500社の企業を対象に実施した月次調査では、サービス以外の部門で依然厳しい状況が続いていることが分かった。特に製造業は電気自動車(EV)の需要が弱まり、輸送機器メーカーがサプライチェーン(供給網)の問題に対処するなど苦戦しているという。