独BMW、24年の利益率予想を引き下げ 中国市場で需要弱く
9月10日、ドイツの自動車大手BMWは、2024年のEBIT(利払い・税引き前利益)ベースの利益率予想を従来の8─10%から6─7%に引き下げたと発表した。写真はBMWのロゴ。米カリフォルニア州 ロサンゼルスで2019年11月撮影(2024 ロイター/Lucy Nicholson)
Paolo Laudani Christina Amann
[10日 ロイター] - ドイツの自動車大手BMWは10日、2024年のEBIT(利払い・税引き前利益)ベースの利益率予想を従来の8─10%から6─7%に引き下げたと発表した。中国市場での需要の弱さや、自動車部品大手コンチネンタルから供給を受けるブレーキシステムに絡む不具合を理由に挙げた。
発表後にBMWの株価は一時、約2年ぶりの安値に沈んだ。
BMWによると、ブレーキシステムの不具合の影響は150万台余りに及んでおり、納車が止まったことで下半期の販売に影響が生じる見込み。第3・四半期の保証コストは「数億ユーロ」に上る見通しだという。
今年の納車台数の予想も小幅増加を小幅減少に修正した。
シティのアナリストチームは「中国市場は厳しさを増しており、BMWは中国への依存度が高い。下半期の回復見通しはやや楽観的に思われ、BMWについてプラスの要因を見つけるのは引き続き難しい」と書いている。