中国は雇用と技術革新のバランス取る必要=人民銀政策顧問
9月5日、中国人民銀行(中央銀行)政策顧問の黄益平氏(写真)は、社会的・政治的リスクを回避するため、当局は雇用の維持と技術革新への支援との間でバランスを取る必要があるとの考えを示した。写真は2017年11月、北京で撮影。財新伝媒提供(2024年 ロイター)
[上海 5日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)政策顧問の黄益平氏は5日、社会的・政治的リスクを回避するため、当局は雇用の維持と技術革新への支援との間でバランスを取る必要があるとの考えを示した。
上海で開かれた外灘金融サミットで、技術が急速に進歩している分野では労働者が職を失い、他の業界で新たな職を見つけることが難しいかもしれないと述べた。
「もし新しい仕事が見つからなければ、大きな社会的、政治的問題を引き起こす恐れがある」と警告し、「一部の技術革新は労働者に取って代わるため、雇用問題と技術革新のバランスを取る必要がある」と語った。
中国は「新たな質の生産力」を育成する取り組みの下で、経済の変革を支援するために技術革新と先進製造業に資金を投じている。
黄氏はこのプロセスを当局は注意深く管理し、解雇された労働者に再教育プログラムを提供し、社会的セーフティネットを強化すべきと提起した。