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NY外為市場=ドル下落、FRB議長の利下げシグナル受け

2024年08月24日(土)06時07分

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が来月にも利下げが実施されるとの明確なシグナルを出したことが材料視された。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が来月にも利下げが実施されるとの明確なシグナルを出したことが材料視された。英ポンドは対ドルで2年超ぶりの高値を付けた。

パウエル議長は年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、雇用への下振れリスクが高まったとし、インフレがFRBの目標である2%に向かいつつある中、政策を調整する「時期が来た」と述べた。

パウエル議長の発言を受け、市場ではFRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの観測が上昇。引き続き9月に25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われるとの見方が強いものの、50bp利下げの確率が約3分の1と、講演前の4分の1超から上昇した。

ユーロと円は上昇。主要通貨に対するドル指数は0.81%安の100.64となった。

スタンダード・チャータード銀行のG10為替調査責任者、スティーブ・イングランダー氏は、ドルが小幅下落し、債券利回りが幾分低下するという市場の反応はほぼ正しいと言及。「パウエル議長は緩和サイクルを開始するに際し50bpの利下げを3回行うと発言したわけではない」と述べた。

この日、シカゴ地区連銀のグールズビー総裁はCNBCのインタビューで、FRBの利下げを明確に求める準備はできていないものの、金融政策はかなり引き締まっており、現在の経済状況にそぐわないとの見解を示した。

ポンドは終盤の取引で0.94%高の1.3211ドル。一時、2022年3月下旬以来約2年ぶりの高値となる1.32295ドルを付けた。

朝方発表された8月の英消費者信頼感指数がマイナス13と、34カ月ぶりの高水準だった7月から横ばいとなったことも支援材料になったとみられる。

ユーロは0.75%高の1.1195ドル。

ドル/円は今月6日以来の安値に沈んだ後、1.36%安の144.27円近辺で推移した。

ドルは対スイスフランでは0.52%安の0.848フラン。

米ドル/カナダドルは0.82%下落し1.3511カナダドルとなった。

豪ドル/米ドルは1.36%高の0.6795米ドル、ニュージーランドドルも1.53%高の0.6229米ドルとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは4.2%高の6万3227.00ドル。

ドル/円 NY終値 144.37/144.41

始値 146.00

高値 146.48

安値 144.06

ユーロ/ドル NY終値 1.1190/1.1193

始値 1.1119

高値 1.1200

安値 1.1106

ロイター
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