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米国株式市場=続伸、民主党大会とFRB議長講演に注目

2024年08月20日(火)06時55分

米国株式市場は続伸。2019年9月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Stephen Culp

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。11月の米大統領選に向け19日に開幕する民主党大会と、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が23日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で行う講演が注目されている。

エヌビディア、マイクロソフト、アルファベットなどが買われ、主要株価3指数ではハイテク株が中心のナスダック総合の上げが目立った。

S&P総合500種とナスダックは今年最長となる8営業日連続の上昇となった。

リセッション(景気後退)懸念を背景にした2週間前の急落から回復が続いている。

最近のデータでは、景気減速にもかかわらず消費の底堅さが示されており、FRBが9月に25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの見方が高まっている。

マーフィー・アンド・シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「FRBが9月に利下げを行う可能性が(この上昇の)背景にある」と語った。

ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演については「(パウエル氏は)インフレ率が目標に近づきつつあることにFRBが幾分安心感を強めている点を繰り返すだろう」と述べた。

一方、シカゴで開催される民主党全国大会は、市場のボラティリティー拡大につながる可能性がある。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は先週、経済のソフトランディング(軟着陸)を巡る楽観が高まる中、4年ぶりの高水準から記録的なペースで低下した。

ゴールドマン・サックスは、最新の週間失業保険申請件数と小売売上高統計を受け、今後1年以内に米国が景気後退に陥る確率を25%から20%に引き下げた。

S&Pの主要11セクターは全て上昇。通信サービスなどの上げが目立った。

半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズは4.5%高。エヌビディアとの競争力を高めるため、人工知能(AI)ポートフォリオ拡充に向け、サーバーメーカーのZTシステムズを49億ドルで買収する計画を発表した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.54対1の比率で上回った。ナスダックでも2.71対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は103億株。直近20営業日の平均は122億4000億株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 40896.53 +236.77 +0.58 40670.83 40907.32 40670.83

前営業日終値 40659.76

ナスダック総合 17876.77 +245.05 +1.39 17649.74 17877.44 17585.58

前営業日終値 17631.72

S&P総合500種 5608.25 +54.00 +0.97 5557.23 5608.30 5550.74

前営業日終値 5554.25

ダウ輸送株20種 15812.03 +139.26 +0.89

ダウ公共株15種 1008.40 +4.15 +0.41

フィラデルフィア半導体 5266.57 +96.32 +1.86

VIX指数 14.65 -0.15 -1.01

S&P一般消費財 1489.39 +16.73 +1.14

S&P素材 573.41 +2.88 +0.50

S&P工業 1079.84 +6.30 +0.59

S&P主要消費財 864.59 +2.77 +0.32

S&P金融 730.92 +4.42 +0.61

S&P不動産 264.12 +1.69 +0.64

S&Pエネルギー 695.13 +2.88 +0.42

S&Pヘルスケア 1791.11 +11.13 +0.63

S&P通信サービス 303.77 +4.31 +1.44

S&P情報技術 4379.10 +62.33 +1.44

S&P公益事業 379.31 +2.24 +0.59

NYSE出来高 8.14億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 37870 + 700 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 37820 + 650 大阪比

ロイター
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