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米エスティ・ローダー、厳しい通期業績見通し フリーダCEO退任へ

2024年08月20日(火)02時48分

米化粧品大手エスティ・ローダーは19日、25年6月通期の売上高が前期比1%減─2%増、調整後1株当たり利益が2.75─2.95ドルになるとの見通しを公表した。2019年8月撮影(2024年 ロイター/Lucy Nicholson)

[19日 ロイター] - 米化粧品大手エスティ・ローダーは19日、25年6月通期の売上高が前期比1%減─2%増、調整後1株当たり利益が2.75─2.95ドルになるとの見通しを公表した。中国市場を中心とした需要鈍化が引き続き事業に影響するとしている。

LSEGのデータによるアナリスト予想の売上高予想の6.4%増、調整後1株当たり利益予想の3.96ドルに対し、いずれも下回る水準となった。エスティは、ファブリツィオ・フリーダ最高経営責任者(CEO)が25年6月30日に退任することも発表した。

こうした見通しは、口紅や香水など不況の影響を受けにくいとされる「手の届くぜいたく品」への需要さえも打撃を受けていることを示している。エスティは中国での高級美容部門の不振が長期化している。

フリーダ氏は09年にCEOに指名され、スキンケア用品でブランドを増やすなど事業拡大を担ってきた。新型コロナウイルス禍で供給網が混乱した際には、コスト上昇に対応するための値上げに関して手腕を発揮したほか、昨年には人員削減を含めた再建計画を策定した。エスティは取締役会がCEOの後継者計画に基づき、社内外から候補者を検討していると言及した。

エスティの株価は22年1月に過去最高値の374.20ドルを付けて以来、長引くインフレと中国を中心とした需要の低迷の影響を受け、約75%下落している。

ロイター
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