加クシュタール、セブン&アイへの「友好的な」買収提案を確認
カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタール は19日、セブン&アイ・ホールディングスに買収提案したことを確認した。モントリオールの店舗で2021年撮影。(2024年 ロイター/Christinne Muschi)
[19日 ロイター] - カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタール は19日、セブン&アイ・ホールディングスに「友好的な」買収提案を行ったことを確認した。双方が同意に達することに注力するという。実現すれば海外企業による日本企業の買収としては過去最大規模となる。買収提案額は明らかにされていない。
セブン&アイは買収提案を受けたとし、独立社外取締役で構成する特別委員会を立ち上げ、提案内容を検討中と発表していた。
ライトストリーム・リサーチのアナリスト、オシャディ・クマラシリ氏は投資情報サイトのスマートカルマへの投稿で、セブン&アイが既存事業の売却にさえも抵抗感を示していることを考えると、「今回の買収提案が実現するかどうかは極めて疑わしい」と指摘。「セブン&アイの足元の高値を大幅に上回るものでない限り、経営陣が今回の買収提案を検討する可能性は低いように思える」との見方を示した。
19日午後、セブン&アイの株価は値幅制限の上限(ストップ高)となる400円(22.7%)高の2161円で取引を終了。時価総額は5兆6000億円となった。
19日午前の取引でクシュタールの時価総額は790億2800万カナダドル(約579億1900万ドル)。