ニュース速報
ビジネス

米大手銀行、増配計画を発表 FRBのストレステスト結果受け

2024年07月01日(月)07時49分

6月28日、米大手銀行は28日、第3・四半期の配当を引き上げる計画を発表した。写真は2018年7月、ニューヨークのバンク・オブ・アメリカ支店で撮影(2024年 ロイター/Lucas Jackson)

Nupur Anand

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米大手銀行は28日、第3・四半期の配当を引き上げる計画を発表した。先に発表された米連邦準備理事会(FRB)の年次健全性審査(ストレステスト)では、各行が経済や市場の深刻な混乱に耐える十分な資本を確保しているとの結果が出ていた。

FRBは26日、ストレステストの結果、各行は商業用不動産の価格が40%下落した場合の衝撃に耐えることができるとの判断を示した。

JPモルガン・チェースは1株当たり配当を1.15ドルから1.25ドルに引き上げた。取締役会は300億ドルの自社株買いも承認した。

バンク・オブ・アメリカの1株当たり配当は24セントから26セントに、シティグループは53セントから56セントにそれぞれ引き上げられる。両金融機関が規制当局への提出書類で発表した。

モルガン・スタンレーは85セントから92.5セントに増配、ゴールドマン・サックスは2.75ドルから3ドルに引き上げた。

ザックス・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネージャー、ブライアン・マルベリー氏は、大手銀の配当発表後、「バーゼル案に対する不透明感が残る中、銀行は資本に対して保守的な姿勢を維持するだろう」との見方を示した。

Bank New dividend (per share) Old Dividend(per share)

JPMorgan $1.25 $1.15

Bank of America 26 cents 24 cents

Citigroup 56 cents 53 cents

Wells Fargo 40 cents 35 cents

Goldman Sachs $3 $2.75

Morgan Stanley 92.5 cents 85 cents

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米求人件数、5月は814万件に増加 解雇件数も増

ワールド

米、新たな対ウクライナ軍事支援近く発表 23億ドル

ワールド

再送-OPEC産油量、6月は前月比日量7万バレル増

ビジネス

米はディスインフレの道に、利下げ前に一段のデータ必
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:中国EVの実力
特集:中国EVの実力
2024年7月 9日号(7/ 2発売)

欧米の包囲網と販売減速に直面した「進撃の中華EV」のリアルな現在地

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    H3ロケット3号機打ち上げ成功、「だいち4号」にかかる防災への期待...「攻めの姿勢」で世界に示した技術力の優位性
  • 2
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 3
    自宅で絶叫...ウガンダから帰国した旅行者がはるばる連れ帰ってきてしまった「恐ろしいお土産」とは?
  • 4
    5つの独立運動に包囲された中国に「スイスモデル」と…
  • 5
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド…
  • 6
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 7
    テイラー・スウィフトに経済効果なし?...「スウィフ…
  • 8
    能登半島地震から半年、メディアが伝えない被災者た…
  • 9
    討論会惨敗の米民主党がここから「仮病」で大統領選…
  • 10
    ありなの? 飛行機の隣席に40kgの大型犬アメリカン…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「帰ってきた白の王妃」とは?
  • 3
    爆破され「瓦礫」と化したロシア国内のドローン基地...2枚の衛星画像が示す「シャヘド136」発射拠点の被害規模
  • 4
    ウクライナ戦闘機、ロシア防空システムを「無効化」.…
  • 5
    ガチ中華ってホントに美味しいの? 中国人の私はオス…
  • 6
    ミラノ五輪狙う韓国女子フィギュアのイ・ヘイン、セク…
  • 7
    「大丈夫」...アン王女の容態について、夫ローレンス…
  • 8
    キャサリン妃は「ロイヤルウェディング」で何を着た…
  • 9
    衛星画像で発見された米海軍の極秘潜水艇「マンタレ…
  • 10
    ロシア軍部隊を引き裂く無差別兵器...米軍供与のハイ…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に
  • 3
    ニシキヘビの体内に行方不明の女性...「腹を切開するシーン」が公開される インドネシア
  • 4
    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…
  • 5
    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車…
  • 6
    新型コロナ変異株「フラート」が感染拡大中...今夏は…
  • 7
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…
  • 8
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 9
    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…
  • 10
    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中