ニュース速報
ビジネス

ブラザーがローランドDGにTOB、MBOに対抗

2024年03月14日(木)08時56分

3月13日、ブラザー工業は、業務用プリンターメーカーのローランドディージー(DG)の完全子会社化に向け、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。写真はブラザー工業のロゴマーク。2022年2月、名古屋市内で撮影(2024年 時事通信)

Atsuko Aoyama

[東京 14日 ロイター] - ブラザー工業は13日、業務用プリンターメーカーのローランドディージー(DG)の完全子会社化に向け、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。ブラザーのTOBはローランドDG取締役会の賛同を得ておらず、ローランドDGが目指すMBO(経営陣が参加する買収)に対抗する形となる。

MBOに向けたTOBの価格1株5035円に対し、ブラザーは1株5200円を提示。買い付け予定株数の下限は、議決権の過半数を確保できる株数で、全株式数の50.00%に設定している。MBOに向けたTOBが成立していないことなどを前提とし、5月中旬をめどに開始することを目指す。

ローランドDGは2月、投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズと組み、MBOを実施すると発表。ローランドDGはTOBに賛同意見を表明していた。ブラザーによると、MBO発表前からローランドDGにTOBを通じた完全子会社化を提案していた。

ローランドDGはブラザーの公開買い付けについて、事前の連絡を受けていないとし、今後の対応について関連情報を分析・検討した上であらためて意見を示すとしている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

テスラ時価総額1兆ドル台、約2年ぶり トランプ次期

ビジネス

トランプ氏、自身のSNS株「売却しない!」 株価1

ワールド

WTO事務局長の候補者争いならず トランプ氏の米大

ビジネス

欧州の金融機関、トランプ政権2期目での競争激化に備
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選と日本経済
特集:米大統領選と日本経済
2024年11月 5日/2024年11月12日号(10/29発売)

トランプ vs ハリスの結果次第で日本の金利・為替・景気はここまで変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「歌声が聞こえない」...ライブを台無しにする絶叫ファンはK-POPの「掛け声」に学べ
  • 2
    後ろの女性がやたらと近い...投票の列に並ぶ男性を困惑させた行為の「意外すぎる目的」とは? 動画が話題に
  • 3
    「トイレにヘビ!」家の便器から現れた侵入者、その真相に驚愕
  • 4
    「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代…
  • 5
    「ハリス大敗は当然の帰結」──米左派のバーニー・サ…
  • 6
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 7
    アメリカを「脱出」したいアメリカ人の割合が史上最…
  • 8
    トランプはウクライナを見捨てるのか── ゼレンスキー…
  • 9
    第二次トランプ政権はどこへ向かうのか?
  • 10
    トランプ「韓国の軍艦建造能力が必要」 中国との覇権…
  • 1
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウクライナ軍と北朝鮮兵が初交戦
  • 2
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大人気」の動物、フィンランドで撮影に成功
  • 3
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄道計画が迷走中
  • 4
    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…
  • 5
    「トイレにヘビ!」家の便器から現れた侵入者、その…
  • 6
    「ダンスする銀河」「宙に浮かぶ魔女の横顔」NASAが…
  • 7
    後ろの女性がやたらと近い...投票の列に並ぶ男性を困…
  • 8
    投票日直前、トランプの選挙集会に異変! 聴衆が激…
  • 9
    脱北者約200人がウクライナ義勇軍に参加を希望 全員…
  • 10
    米大統領選挙の「選挙人制度」は世界の笑い者── どう…
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 3
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 6
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 7
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 8
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中