シンガポールOCBC銀、10─12月利益予想下回る

シンガポールのOCBC銀行が28日発表した2023年第4・四半期決算は12%増益となったものの、市場予想を下回った。写真は、同行のロゴ。2015年2月11日にシンガポールで撮影。(2024年 ロイター/Edgar Su)
Yantoultra Ngui
[シンガポール 28日 ロイター] - シンガポールのOCBC銀行が28日発表した2023年第4・四半期決算は12%増益となったものの、市場予想を下回った。
24年後半から金利が低下傾向になると予想し、同年の純金利マージン(NIM)目標を2.20─2.25%と、23年実績(2.28%)を下回る水準に設定した。
24年の自己資本利益率(ROE)は13─14%と見込んだ。23年実績は13.7%。融資の伸びは1桁台前半と見通した。
ヘレン・ウォン最高経営責任者(CEO)は「今後は金融政策の変更、根強いインフレ圧力、主要な選挙、地政学的緊張の高まりなど世界のマクロ環境において困難が予想される」と述べた。
23年第4・四半期の純利益は16億2000万シンガポール(S)ドル(12億1000万米ドル)に増加。LSEGがまとめたアナリスト予想は17億2000万Sドルだった。