モデルナ、23年売上高予想を控えめに コロナワクチン需要低迷
米バイオ医薬品のモデルナは2日、2023年の売上高を少なくとも60億ドルと予測した。従来予測は60億─80億ドル。新型コロナウイルスワクチンの需要低迷を反映し、控えめな予測となった。米マサチューセッツ州で昨年4月撮影。(2023年 ロイター/Brian Snyder/File Photo)
Patrick Wingrove
[2日 ロイター] - 米バイオ医薬品のモデルナは2日、2023年の売上高を少なくとも60億ドルと予測した。従来予測は60億─80億ドル。新型コロナウイルスワクチンの需要低迷を反映し、控えめな予測となった。
ただ2025年には売上高が増加し、翌年には収支トントンになるとの見通しを示した。
第3・四半期の売上高は18億ドル。LSEGがまとめた市場予想の13億2000万ドル上回った。米国の売上高は約9億ドル、国外の売上高は約8億ドルだった。
同社の株価はプレマーケット取引で不安定な取引の中、1%近く下落している。
同社は来年の売上高が、新型コロナワクチン「スパイクバックス」と呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチンの販売でを40億ドルになると予想。RSVワクチンはまだ承認されていないが、来年発売される見通しという。
LSEGのデータによると、アナリストは、現時点で承認されていないモデルナのRSVとインフエンザの新型ワクチンについて、来年の売上高をそれぞれ1億ドル以上と予想している。
同社はこうしたのワクチンに加え、今後発売する新型コロナとインフルエンザの混合ワクチンの販売予想を基に25年の増収を予測している。ジェイミー・モック最高財務責任者(CFO)がインタビューで明らかにした。