米格安航空各社、旅行需要軟化で輸送力の伸び鈍化

10月26日、 米格安航空会社(LCC)各社は国内旅客需要が軟化する中、価格決定力を維持するために輸送力の増強ペースを緩める方針を示した。同時に人件費と燃料費の増加に加えて、ジェットエンジンのトラブルがコストを押し上げ、利益を圧迫していると明らかにした。写真はロサンゼルスの空港で2017年4月撮影(2023年 ロイター/Lucy Nicholson)
Rajesh Kumar Singh
[シカゴ 26日 ロイター] - 米格安航空会社(LCC)各社は26日、国内旅客需要が軟化する中、価格決定力を維持するために輸送力の増強ペースを緩める方針を示した。同時に人件費と燃料費の増加に加えて、ジェットエンジンのトラブルがコストを押し上げ、利益を圧迫していると明らかにした。
米LCC最大手のサウスウエスト航空は、来年第1・四半期の輸送力の増加率見通しを従来予想の14─16%から10─12%に下方修正した。来年通期の輸送力拡大計画も現在の旅客需要動向に合わせて引き下げた。
スピリット航空は需要軟化に伴い輸送力拡大計画を検証していると表明。「残念ながら、期待していた年末繁忙期へ向けた通常の需要と価格環境への回帰がみられない」と説明した。来年第1・四半期の輸送力の増加率は7%と予想、今四半期予想の14%より低い伸びを見込んだ。
フロンティア航空は来年第1・四半期の見通しは示さなかったが、今四半期の輸送力の増加率は前期比で最大9%ポイント低下すると予測している。
アナリストらは格安航空各社に対し、価格決定力を維持するために輸送力を削減するよう求めている。各社の第3・四半期の輸送力は前年同期比で10%拡大した。今四半期は9%増やす計画だ。
サウスウエストは、第4・四半期に価格決定力の目安となる有効座席マイル当たり旅客収入(RASM)が前年同期比9─11%減少すると予想している。理由として、輸送力が通常よりも拡大していることを挙げた。
航空運賃は5カ月連続で前年同月比2桁台の落ち込みを記録している。旅行サイトのカヤックのデータによると、感謝祭休暇の週末の航空券も値下がりしている。