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ECBの金融引き締め、不良債権の増加招くリスク=副総裁

ECBのデギンドス副総裁は14日付のイタリア紙ソレ24オレのインタビューで、ECBの利上げが「最終局面」に入ったと述べた。写真はフランクフルトのECB前で3月撮影(2023年 ロイター/Heiko Becker)
[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は14日付のイタリア紙ソレ24オレのインタビューで、ECBの利上げが「最終局面」に入ったと述べた。また、これまでのところ関連指標は健全さを維持しているが、借り入れコストの上昇が銀行の貸出債権の不良化につながる可能性があると指摘した。
「われわれの金融政策引き締めの道筋は終盤に入った」とし「だから(利上げ幅を)25ベーシスポイント(bp)に戻している」と述べた。
利上げは銀行の利ざや改善につながる一方で、借り手の一部が返済困難に陥り、不良債権の比率が高まる可能性がある。
デギンドス氏は「現時点ではマージンの改善が不良債権の増加による潜在的な損失を埋め合わせて余りある状態」と指摘。ただ、「景気減速と利上げの組み合わせが資金調達コストの増加を招き、不良債権が増える可能性がある」とした。